枝廣淳子

枝廣淳子コラム 地球の未来を考える

プロフィール/枝廣淳子(えだひろじゅんこ)

環境ジャーナリスト・翻訳家、幸せ経済社会研究所所長、東京都市大学環境学部教授。東京大学大学院教育心理学専攻修士課程修了。環境問題に関する翻訳、執筆、講演、企業のCSRコンサルティングや異業種勉強会等の活動を通じて、地球環境の現状や国内外の動き、新しい経済や社会のあり方、幸福度、レジリエンス(しなやかな強さ)を高めるための考え方や事例等を研究。「伝えること」で変化を創り、「つながり」と「対話」でしなやかに強く、幸せな未来の共創をめざす。

  • 第1回 2015年12月
  • 第2回 2016年3月
  • 第3回 2016年8月
  • 第4回 2016年11月
  • 第5回 2017年3月
  • 第6回 2017年4月
  • 第7回 2017年11月
  • 第8回 2017年12月
  • 第9回 2018年2月
  • 第10回 2018年3月

RE100企業の具体的な取り組み

再生可能エネルギー100%をめざす企業のグループ:RE100

前回、「RE100」という企業のグループについて紹介しました。これは、2014年に設立された、100%再エネを使うことを目指すグローバル企業の集まりです。「再エネ100%を実現するための取り組みを公開し、先導・推進していく」ことをミッションとしています。米国のマイクロソフトやドイツのSAP、グーグルなどが名を連ねています。
RE100のアニュアルレポート2017によれば、RE100には現在87社が参加しており、うち18社が再エネ100%の目標を達成しています(2017年10月末現在の参加企業は113社)。しかし、参加しているのは、現時点で高い再エネ率を有する企業だけではありません。現状は、再エネの割合が0%、1桁のパーセントの企業も参加し、これから再エネを100%に向けて増やしていくと約束しているのです。
RE100参加企業の多くが欧米の企業です。中国やインドの企業は名乗りを上げていても、日本企業は1社もない状態がずっと続いていてやきもきしていました。やっと!2017年4月にリコーが日本企業としてはじめて、RE100への参加を発表しました。これから、他の日本企業も続いてくれることを願っています。
さて、参加している企業はどのように考え、取り組んでいるのでしょうか。今回は製造業に関連する企業の取り組みを紹介しましょう。

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